2019年3月22日金曜日

祝リニューアル!福岡市美術館へ

2年半のお休みを経て、3月21日に福岡市美術館がリニューアル
オープンしました。

もとの建築をいかした上での変更なので、「え?かわった?」と
いう印象の方もいるかも。
実は草間彌生の「南瓜」だって、ピッカピカに
館内も各所見やすく、使いやすくなっていますよ。
初日にいってきたので、リポートします!

中でもキッズコーナー「モリノタネ」は場所も中身も変わりました。
以前、売店(本屋?)があった場所に移動し、
大濠公園と美術館の作品をイメージしたものに!




前回と同じく、オーギカナエさんが手がけています。


アーティストのオーギカナエさん(福岡在住)。

作品の中から飛び出し、キャラクターになったものも!
展示室で作品を見ながら探しても楽しいですね。

前回は布製でマジックテープがついていましたが、
今回は丈夫な合皮になり、マグネット式で壁につくようになりました。



このスペースの向かいは休憩所。
大人はここでほっと一息もいいですね。
もちろん、キッズスペースの利用は無料です。









そして新しく、赤ちゃんの休憩所がキッズスペース隣にできました!
さすがの4か国対応!

扉を開けると…









シンクと、ソファ、子ども椅子が。
パパもママも使えます。


しかし調乳用ではないので、それは受付でお湯をもらえるそうです。


そしてその奥の扉は…

女性専用授乳室!(鍵がかかります)

こちらもソファと子どもいす、そして赤ちゃんキーパー。
素敵な作品が所々に♡
リラックスして授乳できそうですね。

まだまだ子連れに嬉しいことが。
トイレもすべてきれいになって、ベビーカーと一緒に入られる個室もふえました。
そして、2階展示室横には子どもトイレも設置!
ちなみに、館内すべてのトイレエリア内でおむつの交換ができます。
そしてすべての男性トイレ・女性トイレにベビーチェアー付個室あり!


1階にはミュージアムショップもできました。
オリジナルグッズも豊富です。
ポストカード、クリアファイルはもちろん、マスコットや
ノート、バッグ、ポーチなども。
そしてアーティストとのコラボレーションも!
博多人形絵付けセットもありますよ。











展示室の解説は親しみやすい工夫がされていて、
美術館初心者にもやさしいです。
リニューアルオープン展とあって、数あるコレクションから
選りすぐりの名品がずらり。古代から現代美術まで幅広いのが
この美術館の特徴。
空海の書も!草間彌生や大竹伸朗も!
(古美術コーナーは写真撮影OKに!)









コレクション展とともに、オープニングの目玉として
開催されている特別展「インカ・ショニバレCBE」展は必見。

ベネチア・ビエンナーレやドクメンタなど、
国際的な展覧会で活躍するアーティストの作品展です。
カンガというアフリカンプリントを使った作品群は
見た目も華やかでドラマチック。ワクワクします。
自分のルーツを探り、社会や美術史の権力構造を問う
作品群はただただ力強いです。

今回、福岡展にあわせて新作も公開。
銃を構える女性が放つのは、桜の花。
女性ならではの豊かな創造性を象徴しているそうです。

女性を称える作品を見て、ママもパワーチャージ!

ちなみに映像作品は約15分×2作品あるので、
途中退出するときは、受付に戻って当日券をもらったら
当日のみ再入場可です。

公園側にはカフェもできました。
これからお花見の季節。
お散歩がてら、ファミリーでぜひ行ってみてください。
もちろんキッズコーナーのみの利用も。
展示室は中学生以下無料です。

「これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE」展
〇会期 3月21日-5月26日
〇開館時間 9:30-17:30(入館は30分前)
〇月曜休館(4/29、5/6は開館、5/7は休み)
〇一般1,500円 シルバー1,000円 高大生1,000円
*コレクション展のみは一律200円

くわしくは福岡市美術館HP








2018年4月29日日曜日

「ちっごびより 筑後を楽しむ展覧会」@九州芸文館に企画協力します!

5月12日から開催される、
「ちっごびより 筑後を楽しむ展覧会」に
ママートが企画協力しますよ。







こちらが展覧会のちらしです。
福岡県立美術館が所蔵する、筑後ゆかりの作品や
福岡県の現代美術家による現代アート作品も!

また、イベントも盛りだくさんで
こどもから大人まで家族で楽しんでいただけるよう
工夫しています。





そして
初日の5月12日(土)10時30分~は
「親子で展覧会デビューツアー」を
筑後初開催します!!

子どもが小さい時ほど、美術館のハードルが高くなると
思いますが、そんな時ほど子育てしているママや子どもに
アートに触れてほしいと思っています。


当日は親子美術鑑賞のすすめについてのトークのほか、
本物の作品を前にしてどうやって作品と
出会っていくのかを実際に体験してもらいます。

アート初心者で、これから子どもと
一緒に楽しんでいきたいと考えているママ&パパたちに
ぜひご参加いただきたいです。
(今回、申し込み先は九州芸文館0942-52-6435
 または九州芸文館HP申し込みフォーム
からとなります)

10組限定、参加無料ですが展覧会チケットが必要です。
(一般210円、65歳以上の方や高校生以下無料)



展覧会は体験できるコーナーや
ゆっくりとくつろげる広場(アートあじわい処)も用意しています。
当日であればチケット提示で出入り自由なので、
ちょっと授乳、ちょっとおむつ替え、ちょっとお散歩など
を挟みながら、それぞれのペースでお楽しみいただけますよ。

九州芸文館のまわりは緑豊かな広域公園となっていますので、
お散歩にもぴったり。
また始まったら詳しくリポートしますね。

九州芸文館
 福岡県筑後市大字津島1131
 (JR「筑後船小屋駅」下車徒歩約1分)
 *授乳室・多目的トイレがあります

「ちっごびより 筑後を楽しむ展覧会」
 5月12日(土)~6月3日(日)
 開館時間10:00~17:00(入場は16:30まで)
 休館日 月曜日













2017年11月29日水曜日

今年の秋は!親子で「ルドルフ2世の驚異の世界展」





ついに、ついにあの奇想の画家の作品が福岡初上陸ですよ!

そう、イタリア・ミラノ出身の画家、
ジュゼッペ・アルチンボルド(1526~1593)。

果物や野菜、花や魚などの生物を寄せ集めて
人物画を描いた奇才です。
ユーモラスで、時にちょっと怖い?
ぜひ、本物を見てください。
そのインパクトといったら!
(*今回は「ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世」1点が出品
されています)

ちなみに…
絵本「顔の美術館」タイガー立石著/福音館書店にも
アルチンボルドの作品がでてきますよ






みどころはほかにもたくさん。

なぜこの展覧会をおススメするのかというと、

子どもたちが大好きなもの、知っているものが、
絵画のモチーフとしてたくさん登場するからです!!


自分の動物園を持ち、珍しい動物も収集していたルドルフ2世は
動物の絵をたくさん描かせています。

そのほか、虫好きの子どもたちも夢中になるような
繊細な描写の虫だらけ作品もありましたよ。

芸術だけでなく、科学や天文学にも熱中し、
見たことのない世界までも
手に入れようとした皇帝の好奇心には驚くばかりです。






そして最後のコーナーは写真撮影OK。
こちらはフィリップ・ハースによるアルチンボルド作品の立体化!



中でも「アルチンボルド・メーカー」 は外せません!

自分がなんとアルチンボルドの絵画風に仕上がる
マシーンがあるのです。たとえばこんな感じ。
フラッシュを使わなければ写真撮影OKです。



*2人以上うつり込むと認識しないようなので、
赤ちゃんは親が座り込んで高い高いポーズをすれば
うまくいくかも?(博物館に確認したところ、
赤ちゃんは認識しない場合もあるとのことです)


世の中のへんてこなものを好み収集したルドルフ2世。

親子で作品を見ながらおしゃべりしつつ、
その不思議な世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。



ちなみに…

・子どもがぐずったら
 当日に限り再入場ができるので、入り口まで戻って受付で
 チケットを出し、再入場希望を伝えて外に出られます。
 


・授乳室(1階)
 内部には個室が2つ。なんと姿見まであるので、
 授乳後に服がめくれあがったまま
 なんてこともなし!流し台もあります。
 おむつ替え台や使用済みおむつ入れが
 あるのも嬉しいですね
(おむつ替え台は車いすにも対応のロータイプあり!)。




・おむつ替え台
1階北側の女性トイレ、2階北側の男性トイレ・
女性トイレに設置。
男性用トイレにあるのはポイント高いです。


・無料のベビーカー貸出あり
 貸出希望の方は1階受付まで




・みたいけんラボ(1階・無料) 
 福岡市博物館の親子おススメスポットはここ!
 アジアや九州のおもちゃ、楽器、衣装などが
 ズラリと並んでいて、自由に触って遊べますよ。
 
 衣装を着たら、背景を変えて写真撮影もできるなんて!
 大人用もあるので、家族でどうぞ。


大きなお鍋でままごともできます。
奥には楽器体験のコーナー、香りのコーナーも。


晴れた日は、家族で博物館前広場のお散歩もいいですね。




神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展(専用サイトはこちら
 開催中~12.24まで *月曜休館 
 午前9時30分〜午後5時30分(入場は閉館の30分前まで)
 会場 福岡市博物館
    福岡市早良区百道浜3丁目1-1




2017年8月15日火曜日

【福岡】あじびで「絵本ミュージアム」と「虫めがねで見てみよう!」開催中!

毎年恒例の「おいでよ!絵本ミュージアム2017」。
もうお出かけしましたか?

今年は『すてきな3にんぐみ』 、
『ぐるんぱのようちえん』、『いないいないばあ』、
『がまくんとかえるくん』、『11ぴきのねこ』など、
昔から読み続けられた名作が目白押し!


こちら、受付から会場へと向かうトンネル。




    おやくそくもこちらに。












「がまくんとかえるくん」コーナーは、繊細な原画展示のほか
奥にお手紙が書けるコーナーも設置されていました。












「すてきな3にんぐみ」は入ってからのお楽しみ…
画像はあえてアップしません。

絵本をよむスペースが各コーナーに設置され、
また気軽に参加できるワークショップコーナーもあり
親子でゆっくりと楽しめそうでした。


そして、出口をでたら…








同じチケットで、アジア美術館の
コレクション展を見られるのです!!
入らないと、これはもったいな~い


アジア美術館のコレクション展は、
子ども用のパズルコーナーやぬりえコーナーなどもあって
子連れウェルカムです。

さらに、展示室内、どこでもどの作品も写真撮影OK!





現在は小企画展として、



夏休みこども企画「虫めがねで見てみよう! 
ちっちゃいもん、こまかいもん」が開催中。


虫眼鏡でアジア各国の細かすぎる世界を
覗いてみる展覧会です。


たとえば、こちら。
「サムルー夫人の邸宅」(作者不詳)。

19世紀前半のインドの絵画ですが、
つるりと象牙に、水彩画で描かれています。
どれだけ小さいか、展示室で確認してください!













こちらは韓国の作家、ハム・ジンの「みつめあう」。
ユーモアと皮肉を込めて、わずか3センチの隙間に
人間社会を長々~と表現しています。

ここでは、大人は腰を痛めないようにご注意を。
子どもの目の高さにしてあるので、
腰を曲げて見ていると、終盤にはああ…涙










ラストには福岡のアーティスト、角孝政さんの作品も!

せひ、この機会に、普段あまり見ることのないアジアの美術に触れてみてくださいね。


福岡アジア美術館には、
授乳室(ソファ、畳、シンクあり)のほか、
子ども用トイレ、男女トイレにおむつ替え台、
無料のベビーカー貸出もあります。

コインロッカーも100円が戻る方式。
アジア風のカフェやショップもありますよ。







「おいでよ絵本ミュージアム2017」
~8月20日(日)
10:00~18:00(入場は17時半まで)

「虫めがねで見てみよう!ちっちゃいもん、こまかいもん」
~8月29日(火)
10:00~20:00(入場は19時半まで)



福岡アジア美術館
博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8F






2017年7月25日火曜日

「 よしながこうたく 作家10周年企画 絵本原画展 」リポート!


行ってきました、今年活動10周年となる
絵本作家よしながこうたくさんの個展。

よしながこうたくさんは、「第5回福岡アジア美術トリエンナーレ」
にも参加出品された、福岡のアーティストでもあります。
(写真は会場前にある、特製かきわりから顔を出してくださった
よしながさん↓)






ギャラリーには、小学校事情や臨場感あふれる
『給食番長』や小学校シリーズ、
『ようかいガマとの』などの絵本原画がずらり。




また、全国各地で子どもたちとのライブペインティングで生みだした
謎のキャラクターを、ダイナミックにキャンバスに描きなおした新作なども
ありましたよ。

絵本から飛び出したかのような過去の立体作品も必見!


その中でも見逃せないのが、
『真・給食番長』という、ボツになった原案ファイル。

・・・まったく内容が違います。
あの感動ストーリーではなく、
ハチャメチャにはじけとんでいます。
子どもにはこちらの方が人気があるとか。
ぜひ、会場でご確認ください。
その他、絵本の下絵(ラフ)も興味津々。



そしてなんと、
よしながさん自身が店番をされていますので、
特に平日だと気軽にお話できそうですよ(私が行ったときは私一人だったので、
いろいろお話くださいました)。

会場で絵本の販売もしていますし、
自分の絵本を持って行ってもサインをして
くださるそうです。

最終日30日は2回目の絵本読み聞かせ&ライブペインティング。

1回目は大変賑わったそうなので、
今回もファンが詰めかけそうですね。

 ぜひ、ぜひこの機会によしながさんに会いに行ってみて
制作秘話などをお聞きくださいね。



「 よしながこうたく 作家10周年企画 絵本原画展 」

会場:WHITE SPACE ONE
 福岡市中央区赤坂1-14-24
会期/2017年7月17日(月)~30日(日)
時間/11:00~23:00
(ギャラリーの奥がBARなので夜遅くまで開いてます。但し7/21,27~30は19時で終了)
作家在廊日/木曜日以外は毎日11:00〜19:00まで居ます。

★『 展示会中、読み聞かせイベントします!』
7月30日(日)
13:00~ 整理券配布開始
14:00~15:00 読み聞かせ&ライブペイント(サイン会もあります)
定員:先着30名
*イベント中は展示が見られません。

2017年5月11日木曜日

いよいよ「福岡ミュージアムウィーク2017」開催!

こちらも毎年恒例となってきました、
福岡市内の主要ミュージアムの常設展示室が
無料で観覧できたり、さまざまなイベントが実施される
福岡ミュージアムウィーク2017(5月13日(土)~21日(日))。





ママとこどものアートじかんプロジェクトでは、
ファミリーで美術館に行くことをお勧めしていますが、
この期間は無料でコレクションが見られる年に一度の機会です


福岡アジア美術館、県立美術館、市博物館
(市美術館はリニューアルのため2019年3月まで休館中)は、
ベビーカーの無料貸出や、授乳室もありますので、
ぜひご家族で訪れてみてはどうでしょうか。


ちなみに、
子連れファミリーにおススメイベントは


〇福岡アジア美術館

 ・アジアの絵本の読み聞かせ(3~7歳対象) 
 5月13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)
 ①11:30~12:00 ②13:00~13:30



〇福岡市美術館

・街歩きアートツアー (要申し込み・5.11締め切り)
 「みて!とって!ときめきアート巡り」
 5月17日(水) 10:00~11:30

 百道浜にはアートがたくさん!携帯などでベストショットを撮りましょう!
 *美術館に問い合わせましたが、かなり歩くそうです。準備万端でご参加ください。


その他、普段は見ることができない美術館・博物館の裏側を見られる
バックヤードツアーやギャラリートークも開催されますよ。
バックヤードツアーは、ベビーカーよりも抱っこ紐での移動をおすすめします。

ちなみに、市動植物園、そしてイムズにあるアルティアム
(5月13日から「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」開催)は
リーフレット持参で入場料OFFだそうです!




詳しくはこちらをご覧ください
福岡ミュージアムウィーク2017


2017年1月11日水曜日

「いいから いいから 長谷川義史の世界」展、開催中ですよ!






「これおもしろいから、絵本探して読んでやり~!」

と、Eテレ「てれび絵本」をたまたま見ていた母から
教えてもらったのが、長谷川義史さんの『いいから いいから』。






それ以来、『おへそのあな』、
『はいチーズ』『おかあちゃんがつくったる』などなど、
長谷川ワールドに親子ではまっておりますよ。


長谷川さんの絵本って、おはなしの情景がありありと浮かぶんですね。
劇場型とでもいいますか、頭で考えるというよりも肌に直接しみいる感じがします。
読んでいる私もきっと関西弁がうまくなっているはず(本人比)。


ぷっと笑えるユーモアや、大切な心と心のつながり、
小さな小さな葛藤、愛情がベースとなったおおらかさ。
ああこれはまさに人生劇場。



田川市美術館ホールの展示風景

   
その長谷川義史さんの原画展がなんと田川市美術館で開催中です!


ぶるぶるっと震えた線や大胆な構図、
ユニークな地登場人物の描写やしぐさは、
読み手の心をゆるゆると緩ませてくれます。

そこに「え、こんな展開!?」が待っているんですから、
それはそれは心串刺し状態です。







ずらっと並んだ原画の数々!

10作品の原画約90点に加え、
絵画や制作道具、スケッチなどもあり、
制作風景を想像してみるのも面白いですね。


この会場だけでしか見られない、
田川で制作した絵も!


愛と平和を愛する長谷川さんのメッセージを
ダイレクトに受け取るべし!


しかも、オリジナルのいろはかるたや
福笑いで遊べるコーナーもあります。


会期中、絵本の読み聞かせやワークショップなどもありますよ。
大人もはまる長谷川ワールド、
ご家族でお楽しみください!



詳しくはこちら田川市美術館HPまで!
「いいから いいから 長谷川義史展」
開催中~2月5日まで
福岡県田川市新町11-56

観覧料:一般500円 高大生300円 小中生100円
     小中生以下無料

写真提供:田川市美術館