2013年6月17日月曜日

6.16「親子で美術館デビューツアー in 福岡市美術館」開催しました

毎回恒例となった「親子で美術館デビューツアー」、
今年は大濠公園にある福岡市美術館で開催しました。


今回は、参加者の半分が
まだ1歳未満のベビーたちとママ&パパでした。

はじめてファミリーで美術館に来られた方も多く、
この機会にぜひ美術館に親しんでもらおうと
スタッフも美術館学芸員の方たちも気合い十分!


福岡市美術館は、教育普及専門の学芸員さんが
なんと3人もいます。
その方たちの全面協力を得て、いざツアーへ出発

福岡市美術館は、なんと2年後に
全館リニューアルします(ちなみに建物はそのまま)。

図書閲覧室や(狭い)エレベーターなど、
現在子連れでは使い勝手がイマイチな
ところも変わっていくようです。

鬼本学芸員(以下、鬼学)の美術館施設ビフォア・アフターのトークで、
生まれ変わる美術館を想像しながら1階の古美術展示室へ。


東光院の仏像がずらりと並ぶ一室。

子「こわい~」
鬼学「どれが一番こわいかな~」
子「これ!」
巧みな話術で、子どもの興味を作品に持っていかれていました。

一見、地味な古陶磁も、
鬼学「よく見ると動物や植物が隠れているよ」
の一言で、ママ&パパもじっくり見ながら探してます。

続いて2階の近現代展示室へ。
ここではなんと、パズルをしました!
展示されている作品のうち、3点をピックアップし
それをパズルのピースにして子どもや親に一つ取ってもらいます。


まずは作品探し。
色調が似ているせいか、意外と難しいのです。


次に、(30ピースのつもりが)50ピースと
難易度の高いパズルをああでもない、こうでもないと
ママ&パパが必死に取り組んでいきます。


実はパズルは作品をじっくり見るための手法なんです。

休憩&自由鑑賞時間が終わると元の会場へ
戻って「親子鑑賞のススメ」トークです。

美術館の作品鑑賞法の
スタンダードとなってきている
「対話型鑑賞法」。

すでにママ&パパと子どもたちの間では
自然にできていること、子どもの興味や
成長の度合いがわかる親が乳幼児の鑑賞において
ベストパートナーであること、
どんどん子連れで美術館を利用することで、
美術館もそれに対応すべく、誰でもが楽しめる場として
変わっていってほしいことなどをお話しました。

子どもが小さい頃から本物の
作品に触れることも大切ですが、
ママがちょっとばかり日常から離れて、
作品を見て「は~、これなんか好きだな」とか
「なんなのこれ?」とか、いつもと違う感覚をえることも
大事だと考えています。
まずはママがリフレッシュ!ですね。

リニューアル後には、1階公園側からも美術館に入ることが
できるようになるようです。
鬼本学芸員が
「こうなったらいいなとか、ここはアカンとか、
みなさんの意見を募集しています!」との
ことでしたので、ママ&パパたちが考える
理想の美術館像を美術館のアンケートに
書かれてはいかがでしょうか。

ちなみに私は誰でも気軽に利用できる、
美術館の「アートブックカフェ」を提案しましたよ。