昨年の七宝焼に続き、
日本の伝統工芸に触れる講座第二弾として、
「久留米絣」の藍染めに挑戦しました。
普段は広川町で制作をされている柿原さんを招き、
藍染の手法や、久留米絣の歴史、
そして制作秘話などをお話いただきました。
なんと最近織り上げたという、
博多山笠の法被も特別に見せていただきました!
同じ藍染でも、限りなく黒に近い地の色。
模様の白がまばゆいばかりに浮き出て見えるのです。
素敵すぎて、ため息がもれます。
先生が女性で、しかも同年代。
みなさんリラックスして話が弾む中、
いよいよ大判の木綿の
ハンカチを染めていきます。
まずは丁寧に織って、
手でつまんで染まらないところを作る方法や
糸の代わりに輪ゴムやビニール紐で縛って
模様を作る方法を習い、できた人から
工房から分けていただいた藍染の液に
浸していきます。
これが意外と時間がかかる・・・みなさん「手がしびれる~」と
言いながらも途中で放棄せずに、自分の藍の色を探究していました。
その姿は、まるで職人のよう。
最後に水洗いして、パッと広げた時の感動といったら!
同じように作っても、色も模様も全然違っているので
これは奥が深くて面白い!ですね~。
続いて、福岡アジア美術館の五十嵐学芸員に
「手わざキラリ☆アジアの布とアート」と題して、
ミニトークをしていただきました。
バングラデシュに住んでいたことがある五十嵐さん。
そこで研究対象としていたのが、
現地の女性たちが作る、サリーを刺繍した布「カンタ」です。
何年もかけて母親が嫁ぐ娘のために刺繍したという
布や、現在お土産品として作られているもの、
そしてアジア各地で生産された布を使った現代アートの作品の紹介など
(現在アジア美術館に展示中のものも!)。
「布」にまつわる人々の暮らしや思いが、じんわりと伝わってきました。
柿原さんが、
「かつては久留米絣も、
嫁ぐ娘に布団として渡していました。
日本も一緒ですね。」と。
参加したママの一人は、
「息子が園で味噌造りをするために、
このハンカチを三角巾としてもたせます!」と。
今も昔も、洋の東西を問わず母の思いは布に込められているんだなぁと
感慨深いものがありました。
次回は16日「親子で美術館デビューツアー in 福岡市美術館」です!