2016年7月8日金曜日
二つの美術館、「さようなら、また会う日まで。」
今年8月をもって、福岡を代表する二つの美術館が閉館します。
一つは1979年にオープンした「福岡市美術館」。
こちらは2019年3月にリニューアルオープンする予定です。
とはいえ、2年半ものあいだ閉館するのは寂しい限り。。。
その前に、おもっきり楽しんでもらおうと、
「夏休みこどももおとなも美術館」という展覧会が
開催されます。
いろんなプログラムが計画されていて、
大濠公園の花火大会でいえば、21時過ぎのフィナーレ!
といったところでしょうか。本当に盛りだくさんです。
リサーチバッグをもって作品を
調査する「アート特別調査員」、
ギャラリーツアー、趣向をこらしたワークショップなどなど。
このほか、「ゴジラ展」や現代美術展「歴史する!Doing history!」も
開催されますよ。
あの作品もこの作品も、しばしの見納め。
黄色いカボチャもかな?
二つ目の美術館は、1956年に開館した久留米市にある「石橋美術館」。
ブリヂストン創始者の石橋正二郎が故郷久留米市に寄贈したものです。
そのコレクションたるや、日本の近代美術を代表する画家たちの、
しかも代表作のオンパレードで、「これ教科書で見たことある!」という
作品があっちにもこっちにも!という圧倒されるような美術館です。
特に、青木繁、坂本繁二郎、古賀春江など、筑後が生んだ画家たちの
コレクションは目を見張るものがあります。
しかしこちらの美術館は残念ながら8月28日までで閉館。
主要なコレクションは東京のブリヂストン美術館所蔵となる方向のようです。
その後、久留米市美術館として新たにオープン予定ですが、
60年もの間、地元や福岡県民に愛され、
誇りとされてきた美術館の閉館のニュースは、大きな衝撃でした。
その石橋美術館の最後の展覧会でも、子どもも楽しめるような
工夫がされているようです。
毎週のようにワークショップが開催されたり、
作品と向き合うためのワークシートがあったり。
もしも、石橋美術館に行かれたことがなかったら、
ぜひぜひ、一度行ってみてください。
石橋美術館の珠玉の作品を一堂に見るのは
最後のチャンスかもしれません(涙)。
この夏は、やっぱりファミリーで作品見納めツアー!!
福岡市美術館HP
石橋美術館HP