2013年2月17日日曜日

「わたしの街の知らないところ シンガポールと日本」展




福岡アジア美術館の交流ギャラリー(8階)において、
8名のアーティストが参加するアジア現代美術展が開催されています。

この展覧会、なんと九州大学の学生さんが企画したものです。
授業の一環として、自治体や美術館と協力しながら構成したもの。

シンガポールと日本のアーティストが、それぞれ「私の街」を
キーワードに、自分のアイデンティティを見つめ、映し出すような
作品を展示しています。

なかでも印象的だったのは、今注目を集めるアーティスト・山城知佳子さんの作品。
沖縄出身で在住の彼女の作品には、自分や沖縄がたびたび登場してきます。

ニュースや観光ガイドでしか伝わらない「沖縄」を、沖縄のアーテイストが
その時々における最良の手法で作品として見せてくれる。
アートの持つ力を感じずにはいられませんでした。

ほかには福岡とチェンマイ在住で、世界中の美術館やアートフェスに引っ張りだこ
のナウィン・ラワンチャイクンの作品。

作家はインド系タイ人であり、日本人女性と結婚して生まれた子ども「まりちゃん」
が作品の登場人物です。
家族の広がりながらも繋がり続ける歴史。
ほんわかとしたママの語りが胸にじーんときて(←いつのまにか私自身が「まりちゃん」になって聞き入ってしまっている)ホロリです。

入場無料です。

あじびはキッズコーナーや授乳室、子ども用トイレ設置など
子連れに優しい美術館。
チケットぴあも同フロアにありますし、新しくなったショップも
おしゃれなものばかり。
ゆっくりアートな一日を過ごしてみませんか?

2月26日まで(2月20日休み)
福岡アジア美術館
企画 九大生AQAプロジェクト