2012年3月2日金曜日
「驚くべき学びの世界」展
アメリカの労働経済学者・ハックマンによれば、
幼少期に投資をするのが一番効果的であるといいます。
それは何も読み書き計算といった早期学習を促すものではなく、
(実際にIQの伸びは小2で消失するとのこと)
信頼や粘り強さといった目に見えないもので
しかも人間形成の根幹となる部分を発達させるのが
幼児期であり、それが生涯にわたって重要になるというものらしいです。
この展覧会はイタリアの小都市、
レッジョ・エミリアで実践されている、
世界最高水準といわれる幼児教育を紹介する展覧会です。
五感をフルに活用し、アートを介在させることで
その子が持つ特性を引き出しているように思えます。
そこにアートの可能性も垣間見えます。
私の感想ですが、そこで繰り広げられる
子どもたちの行動や反応は「驚くべき」ものでは
ありませんでいした。
子育て経験のある方ならば
大抵がそうかもしれません。
ただ、これが「学び」であるという点について
驚かれる方がいらっしゃるかもしれません。
地域の様々な人と交流したり、自然に触れたり、
日常的なことや非日常的な体験をしたり。
子どもを中心に、それを取り巻く人々の存在が
実は大切ではないかと思いました。
会場は、ほとんどがプログラムについてなどの
文章と制作物と実践を撮影したビデオで構成されています。
子連れだと、じっくり読んでいくのは少し厳しいかもしれません。
(一部影で遊ぶところもありますが)
ということで、私も分厚いカタログを買って
家でじっくり読むことにしました。
子育て中のパパ、ママたちにも
ぜひひとつの価値観として見てもらえればと
思います。
ちなみにチラシ・ポスターのデザインは
中川たくまさんです!
三菱地所アルティアム
3月15日まで(入場料400円・会期中何度でも入場できます)