2012年3月1日木曜日
「糸の先へ いのちを紡ぐ手、布に染まる世界」展
あっという間に3月に。
紹介し忘れては大変と、あせってUPしました。
今月11日まで、福岡県立美術館で開催中の展覧会です。
内容は「染織工芸」と糸を使った作品の展示。
これが素晴らしいんです。
人間国宝の志村ふくみさんをはじめ、
現在活躍している作家の作品がずらりと
並んでいるのですが、それがもう多種多様で
なんともおもしろい空間になっています。
糸から紡ぎだされるものが、
こうも私たちの感覚にダイレクトに響いてくるのかと
見ていて心地よくなりました。
また、最大の見どころはこの展覧会の企画意図(糸?)にあるように
思います。
「物理的には存在感もない頼りない糸や布が、
だからこそ私たちと親密な関係を紡ぎだし、
一人ひとりに安堵と抱擁感をもたらしてくれます。
糸や布の存在感とはむしろ、その輪郭の内にあるものではなく、
私たちを含めた外との関係性のなかで立ち現われるものではないでしょうか。
(中略)
糸という物質の先端を手につかみ、その先に広がる生の奥行きに足を踏み入れること。
本展の試みはここにあります。…」(カタログに掲載された「ごあいさつ」より抜粋)
まさしく、この試みを体感できる展示です。
昨年ママート講座でもお世話になった
竹口学芸人が担当されています。
竹口さんの内に秘めた熱い情熱と、
作家のひたむきで真摯な制作姿勢がヒシヒシと伝わってきました。
*繊細な作品がそのまま展示されているものもあります。
小さなお子さん連れの方は、手をつなぐかベビーカーに
乗せたままご覧になることをおすすめします。
もちろん、お子様大歓迎とのことです!!
「糸の先へ いのちを紡ぐ手、布に染まる世界」
福岡県立美術館 3月11日まで
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